なぜか俺は奏の高校にいた。

夜遅いというのに、奏は相手を呼び出して、俺をここへ連れてきた。


「……え?」


相手は不審そうに俺を見る。

相手も背が高く、好青年だ。



「こんばんは」



俺は笑顔で相手に挨拶する。

奏が困るのは俺が困る。だから…。



「コイツ、俺のカノジョだから…」

「…」

俺は相手の耳に顔を寄せる





「……二度と手ぇ出すな。殺すぞ」


脅しておこう。