「いきなり鬼かよ!!!」

「いやー…適当に連打してたら…」

「あっ、お前…! それ、一番難しいやつだぞ!?」

「…あっ、やっべ…」

そんな風に話しているうちに始まるゲーム。早い音楽が耳に響く。


…何が何だかわかんねぇ…。


ふたりともノルマクリアならず。


「奏、そろそろ…」

「あっ…」

「どうした」

「あれとって! あのウサギ!!」

「はぁ!?」

「かわいい!! めっさかわいい!! 一目ぼれ!!」

テンションの上がった奏が指さしたのは薄いピンク色をしたウサギだった。女子が好きそうな淡いピンク色。