「なんでよ!! 寝れるじゃん!!」

「なんで一緒に寝なきゃならんのだ」

「そっちのほうがいいじゃん。お互い暖も取れるし」

「絶対。何があっても。天変地異にあっても。断固拒否する」

「えーー」

年頃の若者がそんな行動できるかっての。


「お前、精神年齢は本当に小学校低学年並みだな」

「失礼な」

一緒に昼寝なんて年頃の女子高生の発想じゃねぇよ。しかも大学生の男と。恋人同士じゃなきゃ絶対しない。

って、なんやかんややっているうちに奏の家の前に着いた。

「じゃぁ、ゲーセン行きたい」

「断る。お前制服じゃん」

「…着替えてくる」

「もう夜遅いぞー」

「まだ5時だもん!!」


結局、30分ほど奏の家の前で待たされた。