俺、一応男ですが?

「いいんだよ!! 慣用句覚えてなくても苦労しないもん!!」

逆切れ?

シャーベットを片手に握りながら俺に抗議する奏。うん。おもしろい。

「慣用句じゃなくてことわざな。受験の時に苦労すると思うぞ」

「…」

今度は拗ねてそっぽを向く奏。シャーベットを食べながら帰り道を歩き始めた。


「別に……勉強すればできるもん…」

「はいはい。頑張れよ」

「…」

俺は拗ねる奏の頭はポンポンと叩く。こういうところが面白いんだよな。次の日にはケロリと機嫌なおってるし。

「翔のバカ。アホ」

「似たようなことしか言ってないぞー」

「翔の大馬鹿野郎!!!」

「言葉遣い」

「…」

少し荒くなった言葉遣いを注意すると奏が「しまった」という風に口を押えた。