「帰ろう?」
少し心配そうに俺の様子をうかがいながら手をつかむ奏。
微かに目がうるんでるぞオイ。俺のせいか? 俺が怒り狂ったせいか?
戸惑うう俺をよそに、奏は帰り道の方へ俺を誘導した。
「翔、アイス買って帰ろう。おいしいよ、ここのアイス」
目の前のウィンドウを指さしながら俺に言う奏。ウィンドウの中にはアイスの種類がたくさん並んでいる。
「誰が払うんだ」
「翔」
奢れ…と。
「何がいいんだよ。今日だけだぞ」
「わーい! えーと…」
喜んでウィンドウの中をのぞく奏を俺は一歩下がったところで眺めていた。
「クッキーアンドクリームとオレンジシャーベットと…イチゴとバニラとチョコとミックスと…」
「一つに絞れ」
どんだけ食うんだよ。

