俺、一応男ですが?

「へぇ~あれが奏ちゃん…かわいいねぇぇぇぇ!?」

俺はとなりでほざく焔の頭を握り、アイアンクローを無表情でかます。もちろん、奏とその友人を見たまま。

「こんにちは~。話通りのイケメンですね、翔真さん」

愛想の良い友人は、丁寧にお辞儀をしてくれた。俺もそれにつられてお辞儀をする。

小柄な体型の友人はにこやかで可愛かった。


「えーっと…お名前は?」

「あぁ!! 忘れてました!! 柏木由紀です」

柏木さんね、覚えておこう。

俺は焔の頭を握りつぶそうとしている手を緩め、奏に向き直る。

「よく、俺の大学知ってたな」

「んー? おじさんがこの間教えてくれたんだぁ」

「ほほぅ。で、なんで友人を連れてここへ?」

「自慢ですね!! 翔の!!」

俺の自慢か…。


…………。



「これからも奏をよろしく。君らはそろそろ帰りな。危ないから」

「「はーい」」

ずいぶん聞き分けがいいな。