俺、一応男ですが?

ぁぁぁ…バレた。こいつにバレた!! 明日から俺の人生終わった!!

俺が絶望に浸っていると、肩をトントンとたたかれた

「……ん?」

「それはいいよ。で、少年漫画は? ジャンプとか無いの?」

「あるよ。そっちの棚に。」

俺が指さした方の本棚をあさり始める奏。たしかあそこにはヤバい代物は…


「あっ、エロ本」

「それは友達のだぁぁぁ!!」

俺は急いで奏の取り出した本を取り上げる。ヤバい、なんで友達のがあるんだ…。っていうか、誰が置いていきやがった!! 俺、この手のエロ本は買わないぞ!!

「……変態?」

「だから、俺のじゃないって!!」

「………こういうのが好みなの?」

奏が学校指定のカバンから俺の漫画を取り出す。さっき奏が昨日見つけたと言っていたやつだろう。

「って…いつの間に取った!?」

「さっき」

「返せ!! 18禁だぞっそれ!!」