俺、一応男ですが?

「…………翔真、奏ちゃんに手ぇ出してないよね?」

まだ震えている父親に訊かれ、俺は隣で満面の笑みを浮かべている奏を見る。

うん。


「だしてないよ」


記憶上は出してない。

「出されてないですよ。心配性だなぁ、おじさんは」

「はは、そうだよね!!」

親父が少しだけ明るくなって、笑い飛ばす。

「翔真、あとは私が送っていくから…家で起きて待ってなさい。リビングで」

なんか説教でもされそうな雰囲気…。

この歳で説教は嫌だなぁ…。

そんなのんきなことを考えながら俺は家へと戻った。


さて、奏の奴…親父に語弊のあるいい方してないといいんだが…。


そんな心配をひきつれて。