「よし!! 寝よう」

「お休み」

奏が立ち上がり、元気に宣言したので止めることなく返事をする。ちゃんとねるんだよ。

「......」

俺が笑顔で返事をすると、奏が不満そうにこちらを見た。

「ん?」

「...お休みのキスとか...してくれないの?」

「は!?」

もじもじと恥ずかしそうに言う奏。

え!? は!? キス!?

「せっかく付き合い始めたから...その...」

「...じゃぁ......」

そうだよ。付き合いだしたんだから...別にキスしてもセクハラとか、犯罪にならないし...。

俺は覚悟を決めて奏に顔を近づける。

奏は目を閉じて待っている。


......。






.........。








あ、やっぱ無理。恥ずかしい。