「こういう時に限ってあいつらいねぇし!!」

どこ行きやがった!! やっぱりこっちじゃないの!? もしかして逆方向!?

俺はとりあえず一番近い公園から当たることにする。






「いねぇ…!!!!!!!」

息が切れる中、軽く叫ぶ。

全力で走ってきたが、最初の公園には奏の姿はなかった。

「次…!!」

次どっち!? 右!? 左!? どっちが近いっけ!! あぁ…!! 覚えてねぇよ!! もう何年公園で遊んでないと思ってやがる!!

「くっそ…右行くか!!」

どっちが近いとかどうでもいい!! とりあえず近場の公園!!

もう一度、全力で走り出す。