俺、一応男ですが?

「さて、真面目な話をしましょうか」

「…」

俺は笑顔なのに、何故か威圧感のある瀬野さんに恐れをなしてその場に正座する。もちろん、焔の頭も手放した。

おれ、情けないな…。

「…さて…………何から話しましょうか?」

「…」

「じゃぁ、まず私の感想から行きましょうか」

感想って何?! なんの感想?! 読書感想文でも朗読するの?!

カタカタと、恐怖が大きくなってきたのか、震える俺の体。沈まれ。今すぐ動かなくなれ。震えるな。




「ヘタレ。もうめんどくさいから告白してください。もしそれが嫌ならホモにでも走ってくださいヘタレ」



「なんかすごいこと言われてない!? ホモ!? ホモって何!?」

「ホモも知らないんですか? ホモっていうのは」

「ホモの意味は知ってるよ!! なんで告白できないだけで俺がホモに走ってるの?!」

「面倒だから」

「それだけ!?」

面倒だから俺、ホモに走るの!? 俺の人生「面倒」の二文字で大きく変わっちゃうの!? いやだ、そんな灰色の人生!!

瀬野さんは相変わらずの笑顔で、焔は頭を抑えている。

何があっても逃げられない気がする。どうしよう、俺の心もつかな。