「奏」
「ごめ…んなさいっ」
「かなで?!」
奏は今までに見たことないくらいの速さで走っていった。
どこにそんな力が!? っていうか、階段落ないでよ!?
俺もあとを追うべく、ベッドから降りて走ろうとする。
「今はだーめ」
そこには、焔が立っていた。
「おま…ここまで邪魔するのか!?」
「違うよ。あんな状態の奏ちゃんと何を話すの?」
「…」
「きっと『ごめんなさい』しか言ってくれないよ」
「…」
「今、奏ちゃんは混乱してる」
焔が意外と真面目なことを言ってくるので、俺もそれをおとなしく聞くしかなかった。

