「ごめんなさい」
目が覚めると、奏の土下座だった。
何事だろう。なんで俺はベッドで寝てるんだろう。なんで奏はベッドの横で土下座してるんだろう。さっきまで正座してたよね? 一秒も経たずに土下座したの?
「奏、とりあえず状況の説明をしてくれ」
「翔真が気を失ったあと、焔くん? が翔真をベッドまで運んでくれたんだよ」
「…」
「お姫様抱っこで」
「そこは聞きたくなかったかな!?」
俺の心が砕けかけてるよ!!
「っていうか、土下座ってことは、記憶はあるんだ」
「…ごめんなさい。気持ちが高ぶってあんなことに」
「そっか」
ならば仕方ない。酒のせいだ。
「ちゃんと冷水を頭からかぶってきた」
「何してんの!?」
道理で気絶する前と違う服なわけだ!! っていうかマジで冷水かぶったの!?
さっきから驚いてばかりの気がする。

