「へぇ…食品が多いな。奏、どれ食いたい」
「んー? じゃぁねー。この甘そうなチョコ」
「ほら」
「ありがとー」
俺と奏は両親がさっそうと去っていくと、土産をあさり始めた。
いろいろなものがある。とりあえず一通り見るか。
俺と奏はあれから、少しの短い会話だけをするようになった。
以前のように長々と話すことはない。話せばきっとあの話が出てくるだろうから。
「うまー」
「そうか。よかったな。礼言っとけよ」
「うん!! ほら、食べてみ!! すごくうまい!!」
「ん」
奏が差し出してきたチョコを口に含む。
…あま。
「あまいな」
「でしょー? おいしくない?」
「うまい」
「へへ」
確かにうまいが、少しばかり甘いな。まぁ、うまいことに変わりないからいいか。

