「…そうだな。そうするわ」

「…うん。じゃぁ、また明日。もうねるね」


そう言って奏は部屋へ戻る。

…俺はソファでねるか。




そういや、よく恋愛ものの小説で見るよな。二人のすれ違いってやつ。

そういう場合って、友人とかいろんな人の協力で誤解が溶けたりするんだよな。いや、俺と奏の場合、すれ違いじゃないけど。

まぁ…現実の友人は、俺をさらに落ち込ませることしかしないだろうけど…。いや、意外と励ましてくれるかも。のぞみは薄いけど。










そういや、いつ母親たちは帰ってくるんだろう。