俺、一応男ですが?

「はい、食べて」

語尾にハートでもつきそうな調子で俺に皿を差し出す奏。

現在の時刻、10時前。

腹は減っていない。



「……いや、俺は」


「じゃぁ明日の朝ごはんにして?」

純真無垢な笑顔を俺に向けてくる奏。可愛い。まことに可愛いのだが…。

「俺、朝飯食わない」

「お弁当?」

「いや、学食だし」

っていうか、なんでそんなに食わせたいんだ。

俺は奏が差し出してきたシチューを手に取る。

「………………」

奏は少し悲しそうな視線を俺に向けてきた。

…。