「あめ…食べる?」
「そんなんで泣き止んだら私はバカだよね」
「…」
じゃぁ何やったら泣き止んでくれるのさ!? 俺、女の子泣かせたことないからわかんないよ!?
「翔真はさ……」
「はい」
「なんで…彼女作らないの…?」
「え? は? ぅん? て…はぃ!?」
「なんで驚くの?」
「いや、その」
え? なに。これは俺にどんな回答を求めてるの!? 「好きな人がいるから」とか言えばいいの!? それ言ったら絶対「誰?」ってきいてくるよね!?
唐突な質問に答えられないでおどおどしている俺を見ると、奏がさらに睨んできた。
「やっぱりホモなの?」
「なんでそうなるのぉ!?」
俺はホモじゃないって!! それだけ誓える!!
「じゃぁやっぱり好きな人でもいるの? それともいつも私がそばにいるから遠慮して彼女を私の前に連れてこないの? ねぇ? どうして?」
いやいや、ちがうよ。彼女はいないよ。でもね、好きな子がいるからーとか言ったら確実に食いついてくるでしょ君。それ聞かれたら俺はなんて答えればいいの? 「奏が好きだ」とか言うの?! 無理だからね?! 俺のヘタレ加減知ってるでしょ!?
俺の脳内で次々と言葉が出てくるが、それは声には出ず、ただ考えるだけにとどまった。
っていうか、滅茶苦茶混乱してる。何をどうすればいいんだ!?

