「ごめん。怖かったよな」
俺が頭をなでると、微かに肩を揺らして反応した。
「もうしないから」
「…」
「だから帰ろう」
奏を軽く抱きしめる。
奏はさっきよりも強く反応した。
やはり、奏の体は冷え切っていて、冷たい。
「もう…しないから」
「ん…」
「帰って寝よう。奏が寝るまでそばにいるし」
「…うん」
「朝ごはん、何がいい?」
「…卵かけご飯」
ここでそのチョイスが来るとは思ってなかった。
奏を抱きかかえているところから微かな笑い声が聞こえた。
そして、それを合図に奏が体育座りという大勢を崩して俺の背中に腕を回してきた。
俺のシャツをぎゅっと握っている。
俺もそれに応えるように強く抱きしめた。

