「あいつ…!!」
外に行きやがったな!?
俺は急いで階段を駆け降りると、玄関の靴を確認した。
奏の分がない。
本当に、外へ行きやがった!! 家出!? 家出なの!? そんなにショックだったの!? 俺の方がショックだわ!!
そんなことを考えながら薄着のまま外に出る。やはり夜はいつでも冷える。寒い。
「奏…!!」
左右を見渡し、奏の姿がないか確認する。
……いた…!!
奏は走って右の方へ向かっていた。
あっちには奏の家がある。
「奏!!」
俺が大声で叫ぶと、奏は一瞬こちらを見た後、また全力疾走していった。
なんか…変質者と被害者みたいだな…。

