「…なにしてんの」
俺が風呂を上がったあとに部屋へ戻ると、奏が部屋で何かゴソゴソしていた。
「んー…? 明日テストだから勉強しようと思って…」
俺のほうを振り返らず、自分のバッグを漁る奏。
明日テストか。高校生は大変だな、テスト多くて。
大学生もそこそこ課題はあるが…まぁ別にそこまで気にしないからな…。
「…わからないから教えてくれる…?」
「別にいいけど」
「やった。えっとねー…」
奏が俺の机に教材を並べる。科目は数学だ。
久々にこの状況になったきがする。
最近は奏にいじられてばっかりだったからな…。落ち着くわ、この状況。
「この範囲なんだけど…」
「あぁ、そこね。どの問題?」
「これ。ここまではわかったんだけど…この先どうしたらいいのか…」
「これはこの式を展開して…」
「…」
カリカリと、そのへんにあった紙にヒントなどを書いて教える。

