「ぷ…かわいいよ……ふ……」
笑いをこらえきれていない焔。
「かわいいよねー!! 私よりも可愛いの!!」
嬉々として俺をほめる奏。嬉しくない。
「…」
絶望する俺。
「ほかにも…私の七五三のときに一緒に着物きたときのとか…女物」
それは、俺の記憶にございません。
「なにそれ!?」
っていうかそんな前の写真あるの!? 十年以上も前だぞ!?
「ほら。写真残ってたから写メしたの」
「のぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!!」
奏ケータイ画面には満面の笑みの奏と恥ずかしそうにうつむき、上目遣いにこちらを見ている俺がいた。
もちろん。奏とおそろいの着物で。
「ふ……あはははははは!!!!!」
笑いをこらえきれなくなった焔がとうとう大声で笑い出す。

