俺、一応男ですが?

「いや、バカだ。稀にみるバカさのバカだ」

「そこまでバカじゃないってば―――!!!!」

「近所迷惑だぞ」

叫ぶ奏に冷静なツッコミを入れる俺を、奏は恨めしそうに見ていた。

っていうか、今、「そこまで」って言ったよな? 自分のことを少しはバカだって自覚してんのか。

「翔、私は頭良いんだからね!? バカにしないでよ!」

「そーだなー。よしよし、頭いいなー」

「なんかなめてるよね!?」

「うんうん、可愛い可愛い」

俺がよしよしと頭をなでると、奏はさらに怒ってきた。


「うぅ、私だってもう高校生なのに」

「精神年齢はガキだけどな」

「精神だって大人だよ!! 65歳くらいだよ!!」

「婆だな」

「行き過ぎた!! 23歳くらいだよ!!」

「おーよかったなー。」

「なーー!! また子ども扱いしてるでしょ!?」

いやいや、子供扱いなんてしてねぇよ。