俺、一応男ですが?

えっと…消去消去…あぁ、あった。

「……」

よし。俺の写真は消えた。これでもう心配することはぁぁぁああああ!?

「ちょ…!? 何したお前!?」

俺が写真を消しているとき、何故かスプーンを持っている方の手に変な感覚が走った。

「いたずらー」

「棒読みだな」

「だって、写真消しちゃうんだもん。大切だったのに…」

いや、俺の写真だから。本人の許可とってないから。肖像権の侵害だから。

「だから嫌がらせ」

「そうか。ほら、杏仁豆腐」

「んー」

杏仁豆腐を食わせておとなしくする。犬みたいだ。

「やっぱり杏仁豆腐は美味しいね」

「そうか。それはよかったな」

「杏仁豆腐貸して?」

「自分で食うのか?」

俺はそう訊きながら杏仁豆腐の入った容器を奏に渡す。まだ半分以上残っている。