俺、一応男ですが?

「は?」

「…もうすぐ6時だよ」

「夕飯は6時過ぎになるな。それまで寝てろ」

俺は立ち上がり、キッチンに向かう。

「…ソファで寝る」

「ベッドで寝ろ」

「えー」

「まだ熱下がってないだろ?」

「へーきー」

そういいながらソファのある方向へ歩く奏。その足取りは重く、そして不安定だ。

不安すぎる。

「…ベッド行くぞ」

「え? してくれるの?」

今の言葉は聞かなかったことにする。

俺は奏の手を引き、階段を上って部屋に向かった。

奏の速さに合わせてゆっくりと進む。