俺、一応男ですが?

「もうすぐテストなの」

「そうか。寝てくれ」

「だから勉強」

「寝ろ」

……。

俺は奏の横になっているベッドのそばに腰を下ろす。

「…ひどい。さっきから寝ろしか言ったない」

「寝ろ」

俺は空になったコップを振りながら頑として「寝ろ」という言葉で返答を行った。


「…ひどい。勉強してやる」

頑固なやつ。

俺は立ち上がり、コップを机に置く。そしてそのまま奏に近づき、奏の唇に指を当てた。

「寝てくれた褒美をやる」

「ねるよ」

「そうしろ」

「ご褒美って…?」

「なにがいい?」

「キスで」

そうかそうか。キスか。仕方ない…わけねぇだろ!!

俺は頷きかけて考えを変えた。