『なんで冷蔵庫の中、これしかないの―――!?』
あぁ、やっぱりないのか。っていうか、さっき作ってくれたのはいったい何から作ったんだろう。冷蔵庫の中身ないのに。
「翔、なにあの冷蔵庫!!」
ドタドタと騒がしく俺の部屋へと入って来る幼馴染。
「それ以前に、お前はいったいなにで俺の夕飯を作ったんだ」
「……………………そとに、材料でてたけど?」
「……くさってたりしないよな?」
「平気でしょ」
平気でしょって……俺の体はそこまで頑丈じゃないのだよ?
奏はエプロンを脱ぎ、俺のベッドに放り投げると、鞄を手に取った。
「帰るのか」
「違うよ。買い物。ついてきてくれない? そこのスーパーだからさ」
「……別にいいけど」
「やることあったんでしょ? すまんね」
なんか、じいさんみたいだぞ。喋り方が。

