「わぁ、カレーだ」
「……お前学校は」
俺がカレー作りに没頭していると、後ろから聞きなれた声がした。
奏。まだ学校で勉強中のかなでの声がしたのだ。
「熱が出たから早退」
「熱測りなさい」
俺は火を止め、薬などが入っている箱から体温計を取り出して奏に渡した。
奏は少し頬を紅潮させ、汗をかいていた。
……。
「38.9」
「寝ろ」
数分が経ち、奏の熱を測っていた体温計がなると、俺は即座に奏をベッドへ誘導した。
結構熱が高い。氷枕を用意するべきか…。あと、夕飯は病人食に…。
「おんぶ…」
「……」
さて…。
歩けなくなってしまったのか、その場に座り込む幼馴染。
…………どうしよう。ここ、まだ階段のしたなんだけど。たしかに熱出た体で階段を上がるのは辛いだろうけども…!! 俺にも事情があるんだよ!!

