「…………夕飯、なににしよう」

主婦のようなことを考える。

はっきり言って飯を作るのは得意じゃない。そこそこできるが、得意でもない。

……なので、レパートリーも少ない。

「…」

仕方なく、昔母親が買った料理の本を開く。

まさかこの本を開くことになるとは思わなかった…。

その本にはいろいろな料理が載っているが、はっきり言って難易度が高い。

改めて母親のすごさに感心する。ついでに父親も。


「…さて、何にするかね」

カレーでいいか。


あっさりと。しかもすごく適当なメニューに決まった。



大丈夫。愛さえこもってれば…って、なんか恥ずかしいな。