俺、一応男ですが?

「やっほー」

大きなバッグを肩にかけて俺の部屋に入ってくる幼馴染。遠慮がない。


「何分前に分かれたばっかりだ…くそ」

「まぁまぁ、せっかくの幼馴染なんだし」

「…」

「おやつパーティーでもしようや」

「夕飯を食え」

太るぞ。っていうか、もう九時半。よい子は寝る時間ですよ。

「作る」

「自分の家で作れよ」

「さみしいじゃん? 一人の夕食って」

「そうですか」

「一緒にいてよ。寂しいから」

そう言って、部屋の隅に鞄を置き、エプロンを身に着けながら部屋を出る奏。寂しいなら最初から言えよな。


俺は奏が夕飯を作り終えるまでの間に課題を終えようと、机に向き直る。



あれ? 家の冷蔵庫、中身…そんなに入ってたっけ?