「なにこれ」
「「ドレス(です)」」
「そりゃ見ればわかるさ」
こんなピンクのフリフリを着せられていればねぇ。
「その写真何」
「翔真さんですが」
「奏ちゃんには既に送ってあるよ」
おい、なにピースしてんだこら。全くいいことしていないぞ。威張るんじゃない。
俺は寝ているあいだにドレスを着せられたらしく、ピンクのフリフリを身にまとっていた。
死にたい…。
「『かわいいね』」
「それは奏の言葉か?」
「うん」
「私の方にも返信きましたよー」
「君は何を送ったんだい?」
俺はドレスの後ろにあるファスナーに手を伸ばしながら訊く。
「『翔真の寝顔。かわいいね。お姫様みたい。私が王子様になってあげようか?』」
結構です。
「かつら装着のを送ったんですけど……予想以上ににあって…私嬉しいです」
「俺の心は砕けそうだけどね」
く…ファスナーに手が届かない。

