「さぁ、どれを着ます!?」

「あー…どれも着たくないです」

「え!? ナース服ですか!? ハードル高いのいきますね!!」

「君、俺の話聞いてないでしょ」

「翔真さんは身長はあるけど細身で女顔なんで女装似合うと思いますよー」

「うれしくないよ」

「はい!! ナース服!!」

「笑顔で渡さないでください」

「カメラ準備オーケーだよー」

「携帯のカメラだろ? 準備なんているの?」

「ちゃんとしたカメラでも撮るよ? んで、売りさばく」

「あ、私にも一枚ください」

「瀬野ちゃんは協力者だからねー。タダであげちゃう!!」

「おい、人の写真を勝手に売るんじゃない」

「わぁい!! ありがとうございます!!」

「…」


俺の人生終わったよ。誰か助けてよ。

俺はひとりで膝を抱えながら震える。