俺、一応男ですが?

俺はいつも適当な具材を詰め込んでいるだけ…。

可愛げも何もあったもんじゃねぇ。


「…」

「無理しなくていいよ?」

「…大丈夫だって。材料は多分あるから」

俺が軽く額を小突くと奏は少し顔を赤くした。

……なぜだ。


「奏…?」

「じゃ……じゃぁよろしくーーーー!!」

風のように走り去る奏。

足はや…。

「…可愛いのか…」

卵焼きは定番だから入れるとして…、ほかは何を入れればいいんだ?

可愛いのか…。なんかのキャラクターとかかな。


……あぁ、俺、絵の才能ないんだっけ。

美術の成績はいつもどんなに頑張っても10段階評価で6だった気がする。

じゃぁ、ピンクのもので白いご飯の上になんかマークでも書くか。あとオカズ………人参を花形に切って…それと冷蔵庫にアスパラがあったから牛肉で巻くか。タコさんウィンナーもいれて…。

ま、頑張ろう。

俺はある程度身だしなみを整えてからキッチンに立つ。