俺、一応男ですが?

床を拭きながら答える俺を信じられない者を見る目で見てくる奏。

「なんだよ」

「なんで!? すごく不安だよ!?」

俺も不安だよ。押しつぶされそうだよ。

床を拭き終わると、俺は洗面台に向かう。雑巾を洗わなきゃならん。

「ねぇ!! なんで!? なんでそんなことになったの!?」

「さぁな」

「ちょ…一緒に寝るの!?」

ぞうきんを絞ってとりあえずおいておく。

「そんなわけないだろ? 俺はソファで寝るから安心しろ」

「安心できない!! 風邪ひいたらどうすんの!?」

「その時はその時」

そんなにやわじゃねぇよ。

俺はもう一度新しいコップに茶を汲み、奏に差し出す。

奏はソレを一気に飲み干してテーブルに勢いよく置いた。ガンっと少し荒い音が経つ。