「ん…………………」 奏が目を覚まして少し身を起こす。 腕を使って背中を向けたように起き上がる奏。はっきり言うとそういう風に起き上がらないでほしかった。 いろいろ見えてしまう。 「…え…? 翔真?」 マズイ。何も悪いことしていないけど何かマズイ。 「なんで裸で隣で寝てるのーーー!?」 …あれ? なんで裸? どうした俺。 俺は一応ズボンをはいてるかを確認する。 うん。穿いてる。大丈夫。 「なんで私はキャミソールなのー!?」 「しらね」 俺は知らん。何も知らん。