奏が調教宣言をしてから一週間。俺は特に何も変わらず過ごしている。


ある一定の時間以外。




「翔真、キスしようか」

「やめろ!! っていうかいつの間に部屋に上がった!?」

「さっき。ねぇ、結局まだキスしてないし…しようよ」

「妖しい雰囲気をまとって近寄るな!!」

「慌てる翔真もかわいいね」

奏の性格がドSとわかり、奏と二人きりの夕方は奏に言い寄られることが多くなった。

ちなみに、二人きりじゃないときは相変わらず能天気。


「あっ、そうだ…見てみて!」

「何を」

「友達が貸してくれた少女マンガ!!」

なんで俺に見せるんだろう。