「翔っ!! 見てみて、これ!」
「なにそれ」
「期末テストっ! 全教科77点ってすごくない!? ミラクルだよね!?」
「……ある意味すごいな」
「でしょう? ちなみに、学年47位だった」
「それはいいの? 悪いの?」
「学年120人中47位」
「ふぅん…」
俺が適当に相槌を打っていると、幼馴染がうれしそうに顔を綻ばせた。
三上 翔真。大学二年生。
自分で言うのもあれだけど…それなりの外見です。
で、目の前に座ってるのが幼馴染の奏。
一之瀬 奏。高校二年生。
こいつもそれなりの美人。
「……で、なんでそれを報告に来る」
「面白いから」
ここ、男の部屋なんですけど。