愛しい、低い声が聞こえたと思った瞬間、すぐ目の前に大好きな裕也の顔があった。 涙で濡れて冷たくなってた頬にあたたかい濡れた感触。 「‥‥――っっ」 ぺろりと舌でやさしく涙が拭われて、目じりに溜まっていた涙も舐めてくれる。 彼の顔が離れたときには私の顔は真っ赤に染まっていた。 「ゆ、ゆうや‥?」