「だけど」 甘かった声が急にトーンを下げてびくりとする。 「あの、手作りチョコあげてた男、誰?」 俺にはくれなかったのに。 そう小さく呟く裕也がかわいくて、愛しさが溢れ出す。 「‥‥ないしょ」 「はぁっ!?」 ねぇ、それって、あげたらもらってくれたってことだよね? ねぇ、妬いてくれたの? そう思うと、もう少し妬いてて欲しいなんて思ったり。 ねぇ、裕也。 だいすき。 だからまた、すきって言ってね? *end*