呼吸ができなくて、息が苦しくて涙が滲んでくる。 と、唐突に裕也の唇が離れる。 「‥っ、はぁっ‥」 乱れた私の息だけが静かな室内に響く。 「裕也‥?」 呼吸を乱したまま裕也を見上げると、息も乱れていないのに苦しそうな顔をした裕也がいた。 ぎゅっと胸が締め付けられる。 どうして、そんなに苦しそうなの? 私が、そんな顔をさせてしまってるの? ねぇ、裕也‥‥