家に帰るとお義父さんはすでに十分に酔っ払っていて、すぐお風呂に入っていった。 「ねぇ、浩樹。」 「ん?」 僕は新聞に目を通しながら返事をする。 「今日はどこに飲みにいってたの??電話したとき、静かだったから。」 「あぁ、会社の近くのちっさい店だよ。」 「そう。」 英里は洗い物をきれいに拭きながら食器棚に直していた。