「南さん、お風呂わきましたよ。」 櫻井はタオルを僕に手渡した。 今夜、ここに泊まるという現実がふと、頭をよぎる。 「ありがとう」 みんなで泊まるのは平気なのに。 バスタブにはハーブの入浴剤が入っていた。 熱めのお湯にゆっくりと浸かる。 からだが暖まっていく。 櫻井がふと女に見えると、こうも違うものかと思った。