メトロポリスの中央広場に掲げられた掲示に群がる群衆。


まじ、すごい数だな。

これが皆、各加盟惑星から5人づつ選抜されて来た15歳だって言うんだから驚きだ。

宇宙は広いもんだな。


それにしても、正真正銘のエリート集団ねえ。

ここから見てると、バーゲンセールで我先にって押しくらまんじゅうしてるおばちゃん集団と区別つかないかも。


「はあ。」


俺、こう言う所、嫌いなんだよね。

中に入ったら芋洗い状態ってか、そのまますし詰め状態で動けなくなるとかざらにありそうだし、まじ勘弁してほしい。


だいたい、何もない宇宙空間にこれだけ立派な大都市を作る技術やら、その他もろもろのハイテク保持者が、どうして定刻大学校の合格発表に選ぶ手段が広場での掲示オンリーなんだよ。

テレビとかネットとかメールとか電話とか部屋から出ずにすます方法がいくらでもあるだろうに。


ったく、泣きだす奴とか踊りだす奴とか、この人混みで写真撮影とか本当よくやるな。


「はあ。」


いつまで待てば人が引くんだ?

自分の合否なんだけど、なんか確認すんのも面倒になって来た。