“ガララッ”

だれか身内のひとらしき人が入ってきた。



でも


やっぱり記憶は戻ってこない。


「ゆなちゃん大丈夫・・・?」


微かに残っている声


まさか・・・



「お母さん・・・??」


「ゆなちゃん••••」


あれ?違った?



••••あ



そういえば••••



母は1年前に




交通事故にあって•••


すっかり忘れてた•••



じゃあ今目の前にいるのは



「おばさん??」


「あらあ!おぼえていたのねええ!!
  ゆなちゃん•••!」

おばさんは


涙を目にいっぱいためて
やさしく笑ってくれた•••


心配してくれたんだなあ。