ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~


 シイナはフジオミの言葉を聞きながら、頭の中では全く別のことを考えていた。
 彼女にとってはそんな詭弁はどうでもよかった。
 必要なのは事実だけ。
 狂いが生じた計画を、どうやって軌道に戻すか、それのみだった。
「いいわ。私からマナに話すわ。それでも駄目だというのなら、仕方がないわ。マナには人工受精を受けてもらう。その方が確実だわ」
 独り言のように呟く。
「シイナ!!」
「わけのわからない話はもういいわ。ユウは死んだのよ、あなただって見たんでしょう?
 今更二人の話なんてどうでもいいじゃないの。マナは私が説得する。昔からあの子は聞き分けのいい子だったもの。私の言うことなら聞くわ。もう、あなたには頼まない」
 それだけ言うと、シイナはもうこの会話に興味を失くしたようにフジオミを見上げた。
「もう用はないはずよ。出ていって」
「いやだと言ったら?」
「――私が出ていくわ」
 乱暴に言い捨ててフジオミの脇を通りすぎようとするシイナを、彼は腕をつかんでひきとめた。
「こんなことをして、何になるんだ?」
「フジオミ、痛いわ、放して」
「君にはわからないのか。わかれないのか。君の絶望は、そんなにも深いのか。僕では、救いになれないほど――」