こんなにも、愛していたのだ。 切ないほどに。 痛いほどに。 だから、ユウも何年経っても、色褪せることなく憶えているのだ。 あまりにも大きな、深い愛情だったから、失った哀しみを癒せずにずっとあがいていたのだ。 でも、愛は今もここにある。 彼女の内側に、今も変わらず、愛は生き続けてる。 「ユウ…来て…」 マナは我知らず呼んでいた。 「ユウ、来て!! お願い、今すぐ!!」 今しかないのだ。 今を逃せば、もうない。 (今なら伝えられる――だって、この人は自分だもの)