ユウが驚いたようにマナを見つめた。
「ずっと? ほんとに?」
「ええ。ずっとよ。本当に」
「何があっても?」
「何があっても」
 苦しそうな表情を浮かべ、ユウはいきなりマナを抱きよせた。
 驚いて身動きできない彼女の肩に顔を埋め、自分も動かない。
「ユウ――?」
 戸惑うマナに、苦しげに彼はささやいた。
「マナ。キスしてもいいか」
「キス? どうするの?」
「触れるんだよ。唇で」
 マナが答える前に、ユウは動いた。
「――」
 言葉ごと、唇でふさいだ。
 強く抱きしめたまま、身動きもさせない。
 押しつけるように深く、何度も、マナに触れた。
 舌を絡められ、貪るように求められて背筋がぞくぞくした。
「――俺とこうするの、いや?」
 キスの合間に、ユウが問う。
 乱れた吐息の中、マナは喘ぐように答えた。
「いやじゃ、ない…」