「お前さ、寒くねぇの?」


地下街に繋がる階段で
二人で座り込み、
じーっとバスを待つ。


「ん、寒くないよ」

「そっか。」


世間は大晦日で忙しい中、
私と龍は呑気に過ごす。


「ねぇ、年越蕎麦さ、
年越うどんじゃだめ?」

「俺うどん嫌い」


「私お蕎麦食べれない」


付き合って半年、
まだまだ二人には
これからがあると
私は勝手に思ってた