「早く雪降ってこないかな~~?」

「だねー、ホワイトクリスマスになるのに」

「やっぱ彼氏と過ごすの?」

「う~ん、そうしたいんだけど家族が許してくれるか・・・」

「あたしはもちろん亮と一緒に♪」

「いいねぇー」


窓の外を見ながら考える。

クリスマスか・・・。

ずっと家族でしか過ごしたことないから

どうやって彼氏と一緒に過ごすんだろう?





放課後の帰り道。

真希は瑛と一緒に帰っている。


「ねぇ、瑛」

「何?」

「クリスマス・・・」

「あぁー、忘れてた。真希」

「え?」

「クリスマス・・・一緒に過ごそうぜ」

「ホン・・・ト?」

「ホント」


瑛が誘ってくれた。

嬉しい・・・。


「返事は?」

この言葉しかないよ。


「うん」


真希は瑛に寄り添った。

マフラーをつけるより断然暖かい。

瑛の体温で温まる。