「真希」

「・・・ん?」


瑛は真希の手を握った。

な、何!!?

まさか、昨日の・・・。

ごめん!私まだ・・・


「目、閉じて」

「え、目??」

「うん」


言われるがままに目を閉じる真希。

ごぞごそと音がする。

何??瑛何してるの?

いきなりキスするとか??

いったい何??

そして手に何か物を置いた感じがする。

これ、何??


「目開けていいよ」


真希はゆっくりと目を開ける。

手の上にあったのは・・・


「キーホルダー??」

「ごめん、そんなのしか渡せなくて」

「ううん、けどどうして??」

「えっと、まぁおそろい・・・かな?」

「おそろいのキーホルダー??」

「あいつらと違って指輪じゃねぇけどよ、絶対買ってやるから。指輪」

「いいよ!これでも十分嬉しい。私何も用意してないし」

「いや、あげたいんだ。だからそれまで待ってていてくれ」


うん、と言う。

このキーホルダーだけでも嬉しかった。

欲しかった星の砂。

キレイ・・・。