恋は永遠に

「真希ーっ!遅ーーーーーい!!!」

時間は10時5分。

―遅刻だ。


「ご、ごめん」

「真希!デートの時は遅れちゃダメでしょ!!」

「ご、ごめぇんーー」

「まぁまぁ、望。そんな怒るな」

「だって初ダブルデートよ!!?遅刻なんてありえない!!」

「だからーごめんってばぁ!!」


うぅー、絶対許してくれないだろうな~~。

真希は精一杯の気持ちで謝った。


「じゃぁ、あのときのチャラにしてくれたらいいよぉ~?」

「あのとき?」


あのときとは、きっとあれだろう。

あ・・・。

望が勝手に私のメアド教えたこと・・・。


「う、うん!いいよ!」

「よっしゃっ!チャラだー!」

「はいはい、ごめんねー真希」

「う、ううん」


突然、何かに引き寄せられたかように倒れかける。


「悪いけどさぁー、あんま人の彼女に話さないでくれる~~?」


その原因は瑛だった。

瑛が真希の腕を引っ張ったんだ。